『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』レビュー
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』を観て、昨年の『サンダーボルツ*』を思い出しました。どちらの映画も、新しい悪役の誕生物語、倒すべき敵の話が始まると思わせておいて、実際に倒すべきものは誤解と思い込みだった、という作品です。
本当の葛藤は内面にあります。自分を知ること、そして人がどう大人になっていくか。それから、向ける先を間違えた信頼——人ではなく組織に向けてしまった信頼です。
演技
『スパイダーマン:ホームカミング』から、もう9年も経っているって気づいていましたか?
9年は、このキャストが成熟するのに十分な時間であり、役に本当に入り込むのにも十分な時間です。それは『ブランド・ニュー・デイ』にはっきり表れていて、特にトム・ホランドとゼンデイヤの間に感じられます。感情的に重いシーンがいくつかあり——私は特にゼンデイヤのシーンがそうだと思いましたが——本物の技量がなければ支えきれません。
二人が実生活で夫婦であることも、プラスに働いたのではないかと思います。あのシーンの感情は、きっと人生の中ですでに何度も予行演習してきたものでしょうから。
ジーン・グレイ役のセイディー・シンクはいい演技を見せていますが、この役で本当に光るには、あと1〜2本必要だと感じました。まさにそこが、こうした共有ユニバースの強みです。彼女には複数の作品と数年の時間をかけて、キャラクターを育てていく余地があります。
ちなみに、ジーン・グレイを演じるセイディー・シンクはまだ24歳。トム・ホランドは30歳、ゼンデイヤは29歳です。あと5年でセイディーがこのキャラクターをどこへ連れていくのか、楽しみです。
アクション
スーパーヒーロー映画を少しでも観る人なら、マーベルとDCの競い合いはご存じでしょう。
マーベルがDCよりはるかに一貫してできていると私が思うことが一つあります。戦いが終わってから振り返らせるのではなく、アクションの最中にキャラクターを成長させることです。
『ブランド・ニュー・デイ』でもそれが起きています。スパイダーマンの自己理解は、あとのモノローグではなく、アクションシーンの中で前に進んでいくのです。さりげないことですが、私はずっと、これがいい脚本の土台の一つだと思ってきました。
アクションそのものもよく考えて設計されていて、見ごたえがあります。革新的ではありませんが、どのシーンも物語の中で担うべき部分をきちんと担い、必要以上に長引くものは一つもありません。
評価
最初の評価はB+ですが、2回目に観たら上がるかもしれない、という気がしています。この物語の層を、1回ですべて受け取れるとは思えないからです。
それに、公平を期して言うと、観ている間、私の注意の半分はダッシュタイム探しに向いていました。
作品情報
- トイレダッシュ (RunPee) 評価: B+
- 上映時間: 145分
- おまけ映像: あり
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